J.M.WESTON オールソール(キシミ音がする件)

・グッドイヤーウエルト製法 / ダブルソール構造

今回のご紹介は、J.M.ウエストンの修理例です。 歩く際に「ギュ・ギュ」とキシミ音がするので何とかしたいとのご相談です。 音鳴りがする場合は分解の上、原因のチェックを行なう為、オールソール交換が必須となります。

今回のご紹介は、J.M.ウエストンの修理例です。
歩く際に「ギュ・ギュ」とキシミ音がするので何とかしたいとのご相談です。
音鳴りがする場合は分解の上、原因のチェックを行なう為、オールソール交換が必須となります。

ヒールを分解除去し、アウトソールを剥がします。 ダブルソール構造ですので、ミッドソールが出てきます。

ヒールを分解除去し、アウトソールを剥がします。
ダブルソール構造ですので、ミッドソールが出てきます。

ミッドソールを剥がし、コルクも取り除きます。

ミッドソールを剥がし、コルクも取り除きます。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)も取り外します。 これまでで、音鳴りの原因となるような事は見受けられないのですが、甲革からグッドイヤーウエルト廻りでキシミ音が確認出来ました。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)も取り外します。
これまでで、音鳴りの原因となるような事は見受けられないのですが、どうやら甲革からグッドイヤーウエルト廻りでキシミ音がすることが確認出来ました。

グッドイヤーウエルトも取り除きます。

グッドイヤーウエルトも取り除きます。

グッドイヤーウエルトを取り除いてチェックすると、どうやら甲革と踵芯や内張りの剥離によりキシミ音がしているようです。

グッドイヤーウエルトを取り除いてチェックすると、どうやら甲革と踵芯や内張りの剥離によりキシミ音がしているようです。

これらの剥離を靴底側から出来る限り修正し、ほぼ、キシミ音もなくなりましたので新しいグッドイヤーウエルトを甲革と縫い合わせていきます。 この際、甲革を傷めないよう従来の針穴を拾いながら縫い合わせます。

これらの剥離を靴底側から出来る限り修正し、ほぼ、キシミ音もなくなりましたので、新しいグッドイヤーウエルトを甲革と縫い合わせていきます。
この際、甲革を傷めないよう従来の針穴を拾いながら縫い合わせます。

新しいグッドイヤーウエルトの縫い合わせ完了です。

新しいグッドイヤーウエルトの縫い合わせ完了です。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)を取付けます。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)を取付けます。

新しいコルクを埋めます。

新しいコルクを埋めます。

本来のミッドソールではなく、お客様とも打ち合わせしておりました、薄いレザーを貼り合わせ形成加工します。

本来のミッドソールではなく、お客様とも打ち合わせしておりました、薄いレザーを貼り合わせ形成加工します。

通常のミッドソールの約3分の1の薄さのレザーです。 これは、ソールが厚くなればなるほど甲革に負荷がかかるようになり、キシミ音が鳴りやすくなるのを防ぐ為の措置です。

通常のミッドソールの約3分の1の薄さのレザーです。
これは、ソールが厚くなればなるほど甲革に負荷がかかるようになり、キシミ音が鳴りやすくなるのを防ぐ為の措置です。

元々のソールと類似のリッジウェイソールを貼り合わせ、形成加工の上、グッドイヤーウエルトと縫い合わせます。

元々のソールと類似のリッジウェイソールを貼り合わせ、形成加工の上、グッドイヤーウエルトと縫い合わせます。

ヒールは積革をし、リッジウェイヒールで作成します。

ヒールは積革をし、リッジウェイヒールで作成します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを研磨します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを研磨します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを染色し、ロウ引き仕上げを施します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを染色し、ロウ引き仕上げを施します。

これで、キシミ音の修正及びグッドイヤーウエルトの交換からオールソールの完了です。

これで、キシミ音の修正及びグッドイヤーウエルトの交換からオールソールの完了です。