EDWARD GREEN オールソール(音鳴りがする件)

・グッドイヤーウエルト製法 / スペードソール構造
スペードソール=ソール前部のみダブルソールになっている構造

今回のご紹介は、エドワードグリーンのダイナイトソールのタイプで、歩くと音鳴りがするようになったとのご相談をいただいた例です。

今回のご紹介は、エドワードグリーンのダイナイトソールのタイプで、歩くと音鳴りがするようになったとのご相談をいただいた例です。

音鳴りがする場合は、いろんな原因が考えられるのですが、とにかく分解して中をチェックする必要があります。 まずは、ヒールを分解除去し、ダイナイトソールを剥がします。

音鳴りがする場合は、いろんな原因が考えられるのですが、とにかく分解して中をチェックする必要があります。
まずは、ヒールを分解除去し、ダイナイトソールを剥がします。

次に、ウェルトとソールを縫い合わせている糸を抜きます。 すると、スペードソール(前面ミッドソール)部分が飛び出るように外れました。 この事から、この部分が歩くたびにズレ、キシミ音がしていた可能性の一つと考えられます。

次に、ウェルトとソールを縫い合わせている糸を抜き取ります。
すると、スペードソール(前半分のミッドソール)部分がコルクと共に飛び出るように外れました。
この事から、この部分が歩くたびにズレ、キシミ音がしていた可能性の一つと考えられます。

ソールをすべて剥がすと、左足のつま先部分で、グッドイヤーウエルトとアッパー(甲革)を縫い合わせている糸が一部切れている部分が見つかりました。 これもキシミ音がする一つの可能性として考えられます。

ソールをすべて剥がすと、左足のつま先部分で、グッドイヤーウエルトとアッパー(甲革)を縫い合わせている糸が一部切れている部分が見つかりました。
このように、ウエルトの緩みもキシミ音がする一つの可能性として考えられます。

音鳴りの可能性をつぶす為、切れていたつま先部分の糸を改めて縫い合わせます。

音鳴りの可能性をつぶす為、切れていたつま先部分の糸を改めて縫い合わせます。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)の遊びも見られました。 これも、音鳴りの原因の一つとなりますので固定の上、新しいコルクを埋めます。

ウッドシャンク(靴の反りを保つ部品)の遊びも見られました。
これも、音鳴りの原因の一つとなりますので固定の上、新しいコルクを埋めます。

スペードソール部分もしっかりと接着し、新しいダイナイトソールを貼り合わせ、形成加工の上、ウエルトと縫い合わせ固定します。

スペードソール部分もしっかりと接着し、新しいダイナイトソールを貼り合わせ、形成加工の上、ウエルトと縫い合わせ固定します。

ヒールを作成します。

ヒールを作成します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを染色し、ロウ引き仕上げを施します。

コバ(ソール側面)やヒール廻りを染色し、ロウ引き仕上げを施します。

これで、音鳴りのチェックを兼ねたソールの張替え完了です。 このように、音鳴りの原因は色々考えられ、確実に特定できることはまずありませんので、これかもしれないという箇所を修正し潰していくしかありません。

これで、音鳴りのチェックを兼ねたソールの張替えは完了です。
このように、音鳴りの原因は色々考えられ、確実に特定できることはまずありませんので、これかもしれないという箇所を修正し潰していくしかありません。